蔵王さまと行者さま
むかし、むかし、あるところに小角というひじょうに立派な青年がいました。小角はどうすれば、みんながもっと幸せに暮らせるのかを考えました。そして答えをみつけました。「正しく、そして厳しい仏さまがいらっしゃれば、みんなを救ってくださるにちがいない」そこで金峯山で仏さまに祈りをささげることにし……。
奈良県吉野にある金峯山寺の仏教絵本シリーズ第1弾! 肌は青黒く、かみの毛は逆立ち、目は怒りに燃え、牙まで生えてる、こわーい顔をした蔵王権現が金峯山寺にいらっしゃるまでのお話を絵本にしました! どんなに厳しく、難しいことでも打ち破る力の現れが、この怖いお顔の理由です。これからたくさんの困難と戦っていく、子どもたちにぜひ読んであげたい1冊です。