鬼と行者さま
むかし、むかし、山の奥のほうで鬼の家族が暮らしていました。ある年、木の実も、獣もとれず、鬼の食べる物がなくなってしまい、みんながお腹をすかせていました。そこで鬼のお父さんとお母さんは、人間の子どもをさらってきて食べようとしますが……。
奈良県吉野にある金峯山寺の仏教絵本シリーズ第3弾! 今回は毎年2月3日に行われる「節分会・鬼火の祭典」の中の「鬼の調伏式」の元話を絵本にしました。このお話に基づき、金峰山寺では節分に「福はーうち、鬼もーうち」と豆まきを行い、全国の各家から追い出された鬼たちを一堂に集め、仏さまのお力を借りて、鬼たちを改心させる「鬼の調伏式」執り行っています。節分時期におすすめの絵本です!