おかげさまで40周年
朝礼の専門誌『月刊朝礼』
『月刊朝礼』は中小企業の「人づくり」を支える朝礼専門の冊子です。
創刊は、コミニケ出版の設立と同じ1984年(昭和59年)3月。4月号からの発行でした。
それから40年、一度も休刊することなく読者に朝礼の話題を届けてきました。
私たちはこれからも創業者の思いを受け継ぎ、発行を続けるとともに、さらに多くの読者へと広げる努力を続けていきます。
『月刊朝礼』が創刊されるまで
『月刊朝礼』を創刊したのは、創業者であり初代社長、そして現社長・下井謙政の祖父である下井勲です。元々、経済関係の新聞記者をしていた勲社長は、1959年に大阪でコミニケ出版の前身である編集プロダクション「コミニケ」を立ち上げました。
会社は順調で、大阪の編集プロダクションではトップクラスの企業となりました。しかし規模が大きくなるにつれ、モラルやマナーが身に付いていない社員も入ってくるようになりました。当時は核家族化が話題となった時代で、家庭でのしつけが十分でないまま、社会に出てしまう人も増えていたのかもしれません。そこで勲社長は「心の教育も必要だ」と考え、社員のためにテキストを作り、それが『月刊朝礼』の発刊につながりました。昨今、モラルのない企業や従業員の不祥事が話題になりますが、40年前からその課題に気づき、解決しようとしていたのです。
『月刊朝礼』の歴史
1984年4月~1985年3月
「花」シリーズ【写真】
- 創刊からの1年は、季節の瑞々しい花の写真が表紙を飾る。創刊号は4月号で桜の写真だった。
1985年4月~12月
「四季の息吹」シリーズ 嶋田史子【イラスト】
- イラストレーター嶋田史子さんによる「四季の息吹」シリーズ。美しい季節の変化をほのぼのとした詩情あふれるタッチで表現。
1986年1月~12月
「窓のある風景」シリーズ 稲垣龍雄【イラスト】
- イラストレーター稲垣龍雄さんによる「窓のある風景」シリーズ。スペインやフランス、オーストリアなど、世界中の窓際の風景を温かいタッチで描く。
1987年1月~1993年12月
森茂子【絵画シリーズ】
- 二科展会員の洋画家、森茂子さんによる絵画シリーズ。フランス・パリなどヨーロッパの風景や人々を優しい色使いで描く。
1994年1月~12月
「果実」シリーズ 雨森猛【絵画】
- シュールレアリスムの洋画家、雨森猛さんによる「果実」シリーズ。精緻な筆使いで身近な描かれた慈姑や落花生、枇杷などの静物画が印象的。
1995年1月~12月
「鳥」シリーズ 西村欣魚【絵画】
- 日本画家、西村欣魚さんによる「鳥」シリーズ。独特の淡麗なタッチで、スズメ、メジロヒヨドリなど日常のなかにある鳥たちを描く。
1996年1月~1997年12月
「窓が切り取る風景」シリーズと「空シリーズ」 篠原学【絵画】
- イラストレーター篠原学さんによる「窓が切り取る風景」シリーズ。1996年は窓を基軸にして、古今和洋問わず窓の内外から見える風景を描き、1997年はそれぞれの季節の空を描いた。
1998年1月~1999年12月
「女性」シリーズと「静物画」シリーズ 雨森猛【絵画】
- 1994年の表紙を務めた洋画家、雨森猛さんが再び登場。1998年は一人の女性を光の移ろいや角度を変えながら描き、1999年は趣きのある静物画を描いた。
2000年1月~2008年12月
松葉健【イラスト】
- 漫画家、松葉健さんによるイラストシリーズ。ほのぼのした絵柄でありながら機知に富んだ作品はファンも多い。松葉さんは表紙だけでなく、本文のイラストも長年担当した。
2009年1月~2011年12月
杉本好夫【切り絵】
- 切り絵作家、杉本好夫さんによる切り絵シリーズ。奈良の東大寺や東京の浅草寺、京都の平等院など伝統的建物を切り絵で表現した。
2012年1月~2014年12月
「道」シリーズ 佐藤尚【写真】
- 47都道府県を車中泊旅で撮影する風景写真家、佐藤尚さんによる写真シリーズ。道をテーマにした連作。
2015年1月~2017年12月
「朝」シリーズ 山梨勝弘【写真】
- 自然風景を得意とする写真家、山梨勝弘さんによる写真シリーズ。朝の風景をテーマに日本各地のさまざまな風景を撮影。
2018年1月~2020年12月
「日本の四季」シリーズ 竹中俊裕【イラスト】
- イラストレーター、竹中俊裕さんによる「日本の四季」シリーズ。懐かしさ漂う昭和の家庭の年中行事を、優しく繊細なタッチで描く。
2021年1月~
「日本の伝統色」シリーズ【デザイン】
- 紅(くれない)、浅葱(あさぎ)、熨斗目花色(のしめはないろ)、黄海松茶(きみるちゃ)など……。日本の伝統的な色を表紙のアクセントカラーにしたデザイン。